冬ソナで泣きたい! ~Poppoの落書き帳~

   あなた… 今でも泣きたいんでしょう?    …泣くならここが一番ですよ…

合作『WhiteWedding』

合作『White Wedding』


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「冬のソナタ」の第2話、山小屋キャンプの際チンスクの提案で行った物語作りを真似て、連作を試みることになりました。
とりあえずご賛同いただいたうさこさんと子狸さん、そして後から加わっていただいたエコさんとruriさんとの5人6脚。
毎回とっても楽しみで、ワクワクしながら読んだり書いたり…。

トップバッターは、言い出しっぺのpoppoが務めさせていただきました。

下に、目次を作りましたので、よろしくお願いします。

※リンク先は当時のYahoo!ブログ等が消滅しておりますので、記事(作品)のコピーを貼らせていただいているものもあります。当時参加していただいた皆さんに、改めてお礼を申し上げさせていただきます。


     ↓目次

目次です。


  



 『White Wedding ~14年目の結婚式~』
    by 子狸&うさこ&ruri&エコ&poppo


      目次



    第1回 by poppo

    第2回 by 子狸さん

    第3回 by うさこさん

    第4回 by poppo

    第5回 by 子狸さん



    第6回 by エコさん

    お色直し

    第7回 by うさこさん

    第8回 by ruriさん

    第9回 by poppo

    第10回 by 子狸さん



    第11回 by うさこさん

    第12回 by ruriさん

    第13回 by poppo

    第14回 by poppo

    第15回 by 子狸さん



    第16回 by うさこさん

    第17回 by うさこさん

    第18回 by ruriさん

    第19回 by poppo

    第20回 by 子狸さん



    第21回 by うさこさん

    第22回 by ruriさん

    第23回 by poppo

    第24回 by poppo

    第25回 by 子狸さん



    第26回 by うさこさん

    第27回 by ruriさん

    最終回 by poppo



「White Wedding ~14年目の結婚式~」 第1回

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連作創作ストーリー 「White Wedding ~14年目の結婚式~」第1回 
          by うさこ&子狸&poppo



           1


ソウルの街は、今にも初雪を呼びそうな木枯らしが舞っていた。

その凍える風を静めるように、パイプオルガンの音が響く小さな教会…。


家族と、そして心の友に囲まれて、今ユジンとチュンサンの結婚式が行われていた。


牧師がたずねた。

「…汝 カン・ジュンサン。 あなたは、チョン・ユジンを妻とし、生涯に渡って愛し、慈しむことを誓いますか?」


チュンサンは、となりに立つユジンに顔を向けると、はっきりとした口調で言った。

「…はい。 …誓います。」

ユジンは、そのチュンサンの顔をじっと見つめた。


「…汝 チョン・ユジン。 あなたは、カン・ジュンサンを夫とし、生涯に渡って愛し、慈しむことを誓いますか?」


「…はい…。 …誓います…。」

チュンサンの身体が、少し震えた。


「…では… 交換の品を…。」

牧師にうながされて、ユジンはチュンサンに、その品を手渡した。

それは、『運命の輪』のタロットカードだった。

受け取ったチュンサンは、その品がすぐにわかったようだった。


そして、チュンサンは、介添えのチンスクから受け取った『ポラリスのネックレス』を、ユジンの首に静かにかけた。

ユジンの頬は、涙に濡れていた。


それからふたりは、司会のヨングクの咳払いを合図に、誓いの口づけを交わした。


「…これで… あなたがたは、神に認められた夫婦です。

 健やかなるときも、病めるときも… お互いを尊敬し、いたわるように…。


 …おめでとう!」


ふたりは一緒に頭を下げた。

「…! ユジン!! おめでとう!!」

「…チュンサン! よかったな!!」

参列した人々も、それぞれの思いを込めて拍手と歓声で彼らを包んだ。


ふたりが出会ってから14年目の冬であった。



          *


「…では、ここで本日のお客様から、お祝いのお言葉を頂戴いたしたく思います。」

司会役を引き受けたヨングクが、明るい声でマイクを取った。

式の後、教会のとなりの小さな会議室を借りて行われた披露宴は、明るい花束で飾られていた。

ふたりのたっての希望で、大きなひとつだけの円卓の席が設けられていた。

「まずは…



(ここまで   by poppo)

お次は子狸さんです。よろしく!


2番手、子狸さんの回があっぷされました!

やはり結婚式っていいですね…。もう一回やりたい…。(^_^;)

なんだかうれしくて、今夜は飲みたくなってきました…と言っても、お酒の飲めない僕は、恥ずかしながら、冷蔵庫の『マミー』ですけれど…。いや、奮発してカルピスの熱燗にしようかな…。


「White Wedding ~14年目の結婚式~」第2回

第2回は、子狸さんの作品。

さあ、披露宴のスタートです!

http://kodanuki444.livedoor.blog/archives/4780215.html
 


「White Wedding ~14年目の結婚式~」第3回(by うさこ さん)

連作創作ストーリー 「ユジンとチュンサンの結婚式(仮題) 」 by うさこ&子狸&poppo


          3



「それでは、乾杯のご発声は、どなたにお願いしましょう? 我こそはと言う方、いらっしゃいません

か?」

ヨンゴクの声に一番、早く反応したのはサンヒョクだった。

誰よりもこの日を祝福してやりたい。 そう思った。

サンヒョクは席を立つと晴れ晴れとした顔でシャンパンの注がれたグラスを手に取った。

それを合図に皆がグラスに手をかけた。

「チュンサン、ユジン、おめでとう。 二人の新しい門出に乾杯!!」

「乾杯!」

「乾杯!」

それぞれにグラスを傾け、カチッ、カチッと鳴るグラスの触れ合う音に皆の笑顔がこぼれた。



チュンサンとユジンも目の前のグラスを手に取り、お互いのグラスを重ね、微笑み合った。

ユジンは目の前のグラスの淵から生まれてはすぅ~と浮かび上がり、グラスの水面でパチンとはじけて消えるシャンパンの泡を見つめていた。

「一口だけ飲んでみたら?」

チュンサンに促されて、ユジンはシャンパンをそっと一口、含むとジュワジュワと喉で気泡がはじけた。

皆が祝福してくれる幸せが体中にはじけて広がっていくようだった。



「おいしい?」チュンサンが小さい声で聞くと、ユジンは3回、噛みしめるようにうなずくと、最高に幸せそうな顔をした。


自分たちに向けられた視線に気づくとユジンはその視線の先にいるサンヒョクに目を向けた。


サンヒョクは仲睦まじい二人に向かって、グラスを少し持ち上げ、『乾杯』の仕草をして、「ユジン、幸せに・・・」とつぶやいた。


サンヒョクの中にも新たな何かが生まれてきそうな予感がした。

こんなにも爽やかに清清しく二人を祝福できる自分を誇らしく思えることに幸せと喜びを感じていた。


サンヒョクはスピーチを続けようとマイクを手に立っていたが、乾杯の終わった円卓には次々と料理が運ばれ、皆の関心は美しく盛り付けられた皿の中に移った。

サンヒョクは皆の幸せそうな顔を順に見渡すと、この穏やかで安らげる空間を共有できる仲間に笑顔を向けた。

そんなサンヒョクの隣からスッと細い手が伸びて、サンヒョクのスーツの上着の裾を引っ張った。

「・・・ん?・・・」

「ほら、突っ立ってないで、私たちも乾杯しましょ」

チェリンは手の中のグラスをサンヒョクに向けた。


「そうだね。・・乾杯。」

サンヒョクと乾杯した後、テーブルにグラスを置いたチェリンにサンヒョクは慌てて、話しかけた。

「チェリン・・もう一回、乾杯しよう」

「え?」

不思議そうにチェリンはサンヒョクを見たが、すぐに意図を理解し、もう一度、グラスを手に取った。

「さっきのはユジンとチュンサンに。  今度は僕たちの為に・・・乾杯」

サンヒョクは小さな声でチュリンの耳元で囁くと、小さくグラスを重ねた。

「・・・まったく・・・サンヒョクらしいわね・・・ユジンとチュンサンのついでに乾杯だなんて・・・

これじゃ、やっぱり、残り物同士が一緒になったって言われちゃうわ・・・」

すねたような口調でチェリンは可愛い憎まれ口を叩いたが、本心はまんざらでもないと言わんばかりに、微笑んだ。

               ※


「それでは・・学級委員長、キム・サンヒョクさんのスピーチは後ほど改めて、披露していただくことにして・・・・まずは、目の前のお料理をお楽しみ下さい。

 そして、マイクが御自分のところに回ってきた時には、新郎、新婦への祝辞と楽しいエピソードをお聞かせ下さい」


ヨングクはマイクを手渡すと遅れを取ってはならぬとばかりにシャンパンを飲み干し、ナイフとフォークを手に取った。

和やかに賑やかに二人の為の宴が始まった。


       (ここまで・・・・・byうさこ)

       Poppoさんにバトンタッチ!
       


 コメント(9)

 うさこさん、もうupですか?はや~い!! とっても素敵なサンヒョクの乾杯をありがとう<(_ _)>シンプルさがいいですね。 グラスを持ってから、ながながと挨拶する人って無粋な感じですもの。 そうですよね、乾杯してお料理が出てくると、せっかくのお話を誰も聞いてくれなくなっちゃう。サンヒョクの祝辞は後に取っておきましょう。でも、誰が書くことになるのかな?
2006/5/4(木) 午後 6:12  子 狸

 いいですねぇ~…うさこさん。チェリンとサンヒョクの会話は、思わずまた「冬コン」の中に入ってしまいそうな気分になりました。さて、と…。僕の番ですね…。誰にマイクを回せばいいかなぁ…。けっこう考えちゃうものですね…。  
2006/5/4(木) 午後 7:09  poppo 

 割り込んでもいいですか?サンヒョクの祝辞の後は、あの人かなぁ?それともあの人かなぁ?当たるといいなぁー(^^♪・・・。 面白い企画ですね。楽しませて頂いて、ありがとうございます!
2006/5/4(木) 午後 10:03  eco*com*n*4 

 皆さん・・どんどん進んでいるのでコメントを書く時間が在りません!私も「冬コン」思い出しましたよ!そちらと一緒に進んでいるようで・・うれしいです!ヨングクは自分が食べたいんですよね?
2006/5/6(土) 午後 8:59  ruri 

 ruriさん。こんにちは。ヨングクは何となく食いしん坊のイメージがありまして・・・。司会をしながらも、ちゃっかり全部平らげてパンのおかわりもしそうな感じがするのです。
2006/5/7(日) 午後 3:44  うさこ 

 うさこさん、こんばんは。おじゃまします。私も ヨングクは食いしん坊のイメージがあります…。お酒の弱いユジンに「どぉ?おいしい?」っとたずねるチュンサン ほほえましく思いました。いろんなことがあって結ばれた二人の結婚式…。それを知っているみんなだから 本当にしあわせムードでいっぱいですね。続きを楽しみにしています。
2006/7/9(日) 午後 9:47  **seiko** 

 僕も一口くらいはシャンパンを飲んだことがありますが、口の中には全く幸せのかけらも拡がってくれませんでした。顔が焼けるような思いをしただけ。人より何倍も損をしているようです。  
2006/10/11(水) 午後 8:29  poppo 

 seikoさん、コメントくださっていたのですね。ごめんなさい。ヨングクは食いしん坊。やっぱりそうですか?どこにもそんなシーンは出てこなかったんですが、なんとなく・・ね。ヨングクとチンスクはごはんものを食べながら飲むタイプでキム次長とチョンアさんはするめやチーズだけでも飲む呑み助のイメージがあります。
2006/10/12(木) 午後 8:05  うさこ 

 poppoさんはお酒がダメでしたね。まあ、お酒で身を滅ぼす人もいるぐらいですから、何倍も損って訳でもないですよ。私もそんなに飲める訳じゃないです。たしなむ程度ですから・・。お、ほ、ほ・・。
2006/10/12(木) 午後 8:09  うさこ 

「White Wedding ~14年目の結婚式~」第3回

第3回は、うさこさんの作品です。

乾杯の音頭は…この方です!

http://poppo2019r1.livedoor.blog/archives/28297247.html

 


「White Wedding ~14年目の結婚式~」第4回

連作創作ストーリー 「White Wedding ~14年目の結婚式~」第4回  by うさこ&子狸&poppo



            4


マイクを受け取ったのは、スンリョンだった。

彼は、せっかちにテーブルクロスで口をぬぐうと、一声「あ~」とマイクチェックをした。

「…ユジン… 理事…。 ご結婚、おめ… おめでとうございます。

 …え~ …おふたりの出会いは、聞いたところによると… 高校時代?


 …びっくりしました…。  ユジン…  なんで言わなかったんだよ…。」

すでにアルコールが回っているらしい。

「…俺… なんだか…  うれしくって…。

 …ユジン!  …乾杯しよう!!」

スンリョンはふらつく足元で、ユジンにかけよりグラスを差し出した。

ユジンも微笑んで、席を立とうとした。

そのはずみで、目の前の水の入ったグラスが倒れた。


「…あ。 …チュンサン! 大丈夫?」


倒れたグラスの水は、チュンサンの前に流れていた。


「…大丈夫だよ。 …ちょっと袖が濡れただけ…。」


「…ごめんね…。 こんなもの着てるから…。」


ユジンは、ドレスの裾を気にしながら立ち上がり、チュンサンの前のテーブルをダスターで拭き始めた。

そしてバッグの中からハンカチを取りだして、チュンサンの濡れた袖や、スーツの裾のあたりを拭いた。

その甲斐甲斐しい姿に、スンリョンをはじめ参列者たちは、静かに見守るだけであった。

そして、これからのふたりの生活に思いをめぐらせて、胸を熱くしていた。


「…これ…片づけてくるね…。」

汚れたダスターを、花嫁のユジン自らが片づけようと、会場の出入り口の方へ向かって歩き出した。


「…あ!」


慣れないハイヒールに、ユジンの足が乱れ、その場に膝を折った。


「…ユジン!!」

チュンサンは思わず立ち上がった。

人々もはっとして、一斉に目をむけた。


「…大丈夫よ…。 …やっぱりだめね…。

 …私… こういうの着慣れてないから…。」

ユジンは苦笑しながら立ち上がった。


「……?  …あれ…  靴が…  ……。」


転んだはずみで脱げたハイヒールは、階段の下に落ちていた。

「…あら… あんなところに…。」


「…ユジン、待ってて。私、取ってくるから…。」

そう言ってユジンを抱えていたチンスクが、階段の下に向かおうとした時、

「…待って…。」


チュンサンが声をかけた。

「…チンスク…。 …待って…。


 …僕が…行くよ…。」


そう言ってチュンサンは、ゆっくりと歩き出した。

見えない目で、ユジンの方に向かって軽く微笑んだ後、足先で床を確かめるようにしながら一歩ずつ階段の方に向かった。

参列者たちは、みな黙ってその様子を見つめていた。



階段の端を確かめたチュンサンは、また慎重に一段ずつ降り始めた。

わずか5段の階段ではあったが、それは短い時間ではなかった。


階段の下に降りたチュンサンは、その場に膝をついた。


「…このあたりかな…。」


手探りで、ユジンのハイヒールを探している。

華やかなスーツ姿のまま、床に膝をついて手であたりを探っているチュンサンの姿に、サンヒョクが言った。

「…チュンサン! …もっと右だよ!」


「…あ、そうか… ありがとう…。

 ………。


 ……?  …!!  あった! 


 …ユジン…  あったよ…。」



チュンサンは、そのハイヒールを手にすると、また一歩ずつゆっくりと階段を昇り始めた。

ユジンが、涙をいっぱいに溜めた目でそれを見ている。


「…チュンサン…。………。」



「…さあ…  足を出して…。」

チュンサンは、ユジンの足元にしゃがみ、そっとヒールを置いた。

ユジンは、そのチュンサンが支えているヒールに静かに足を入れた。


あの日のように…。

あの高校の塀の上…。

ふたりで越えた高い塀…。


(……これからも…  ふたりで… 乗り越えて行くのよ…。)


ユジンの目から流れた涙が、チュンサンの手の上に落ちた。


「……!  …ユジン…?  …大丈夫…?」


立ち上がったチュンサンに、ユジンは思わず抱きついた。


「…チュンサン! …ありがとう…!


    …ありが…  ………!」

そのままユジンは声を忍ばせて泣いた。


誰もが、そのふたりの姿に心を打たれていた。



   パチパチパチ…

拍手をしたのは、キム次長だった。

くわえ煙草のまま、涙がつたった顔を真っ赤にしながら、夢中で彼は拍手をしていた。

それにつられたのか、参列した人々は、一斉に大きな拍手をこのふたりに贈った。


あたたかな空気が、そこにはあった。



(…ここまで。 by poppo)


お次は、子狸さんです。 よろしく!

…あ~あ… またティッシュが切れちゃった…。
 


「White Wedding ~14年目の結婚式~」第5回がアップされました。

今回は、子狸さんの番です。

アドレスを貼っておきます。

http://kodanuki444.livedoor.blog/archives/4780233.html


「White Wedding ~14年目の結婚式~」第6回(by エコ さん)

合作「ユジンとチュンサンの結婚式(仮題) 」 6 

大きな拍手の中で、恥ずかしそうにうつむきながら、ふたりに近づいてくる班長。
涙なのか、鼻水なのかわからないくらい、くしゃくしゃの顔がそこにあった。
ポケットからちり紙を取り出すと勢いよく鼻をかんだ。そして、その汚れたちり紙をポケットに仕舞い込むと、ユジンの飲みかけの酒が入ったグラスを片手に、ゆっくりと話しはじめた。

ユジン・・・
今日は、こんな、わしをよんでくれて、ありがとう。

飲み過ぎちぃまって、あやうく命を落としそうになった時、凍りついたわしの手を
ユジンの暖かな手が包んで、溶かしてくれた。
そして、さびしくて、震えていたわしの心を温かく包んでくれた。
ユジンがそばにいてくれたから、わしは、元気を取り戻せたんだよ。ありがとう・・・・

相変わらず、酒とは縁が切れそうもないが・・・
これでも、少しは、酒の量を減らしたんだ・・・
あの夜、歩きながら約束したこと、ちゃんと覚えているよ。
酒がなきゃ、生きる楽しみがないと思っていたけど・・・
今は、ユジンと仕事がしたいんだ。
まだまだユジンには負けていられないからなぁー。
これからも、よろしく頼むよ・・・

ユジンは班長の言葉に大きくうなずきながら、そっと、涙を拭いた。

班長はユジンの飲みかけの酒を一気に飲み干した。
そして、そのグラスをチュンサンに渡すと、酒を注ぎながら言った。

理事・・・いいや、チュンサン・・・・
今日は、ユジンの父親がわりとして言わせてもらっていいかなぁー。
ユジンにはできない事が3つある。覚えているかぁ?
「酒と嘘と男あそび」
酒は飲ますなよ。死に掛けたこともあるしなぁ。
ぶっ倒れると、おんぶして帰らなきゃいけなくなる・・・
ユジンは重いから・・・・・少し、痩せたほうがいいとわしは思うが・・・わ・は・は・は。

それから、嘘をついちゃいかん! 隠し事をせず、何でも話し合うこと。
辛いことも、うれしいことも、みんなふたりで分け合ってなぁ。

ユジンにはチュンサン ・・・ あんたしか、あんたしかいないんだよ・・・
幸せにしてやってくれ ・・・ よろしく頼む ・・・頼むよ。

チュンサンは、班長が注いでくれた酒を一気に飲み干した。
そして、チュンサンの手は班長の手を包みこんだ。ユジンと同じように・・・

ユジン、今日は、うれしくて、本当にうれしくて、酒が上手いよ!!
幸せに・・・なぁ・・・チュンサン、ユジン・・・

班長は、深々とチュンサンとユジンに頭を下げた。
スピーチが終ると、班長は、恥ずかしそうに、ふたりに背を向け手を振りながら席へ戻った。


 コメント(8)

 エコさん、ありがとうございます。キム班長の挨拶できましたか…。僕は「冬の挿話」の中で彼を死なせてしまっているので…書けませんね…。ユジンの父親代わり…それもいいでしょう!夫婦で隠し事…これは僕自身、神妙に聞かせていただきました。とにかくお疲れ様です!  
2006/5/6(土) 午前 1:21  poppo 

 こんばんは~エコさん。キム班長、いい味出してますねえ(^_^)v とっても気に入りました。彼の登場は意外でしたが、ユジンが呼んだとしたら…なんだかうれしくなって、そして納得してしまいます。 poppoさんと同じ理由で、少々耳の痛いお話でもありますが…。ありがとうございます<(_ _)>
2006/5/6(土) 午前 2:14  子 狸 

 エコさん、代打、ばっちりです。今日だけはキム班長に好きなだけ飲ませてあげたいです。 代打は何回でも打てるので、これからもよろしく、お願いします。(ぺこっ)
2006/5/6(土) 午前 5:12  うさこ 

 はじめまして なんだかすごいですねえ・・次々とストーリーがバトンタッチされて・・。キム班長らしい 暖かい(ちょっとお酒くさい?)挨拶でしたね。ありがとうございます 今日も一日幸せな気分でいられます。
2006/5/6(土) 午前 9:41  yum*080*n*tu 

 初めまして!あったかいスピーチ・・ありがとうございます!キム班長の赤くなった顔が浮かんできましたよ!恥ずかしそうに・・手を振る姿も・・!いいですね・・!次はどなたのスピーチでしょう?
2006/5/6(土) 午後 9:26  ruri 

 結婚式のスピーチがあると聞いてさっそくかけつけました・・・まさか、班長を招待していたなんて、想像していませんでした・・・でも、とっても温かくて人柄がよくでてい素敵でしたね・・・ありがとうございました
2006/5/7(日) 午後 1:43 [ nakkaz ] 

 久しぶりに「White Wedding」を読みに来ました。キム班長を、また書きたくなりました。  
2006/10/11(水) 午後 8:36  poppo 

 子狸さんのところから、来ました。 こんなリレー小説があったんですね。 キム班長とは、いい人を招待されましたね。 本当に、二人には幸せになっていただきたいです。
2006/12/10(日) 午後 11:16  ぷみまろ 
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